
ニュースでよく目にする「委員会」について、みなさんご存じでしょうか?
💬委員会ってどういう組織❓
💭委員会では何をしているの❓
このnoteでは「委員会」の仕組みや機能について説明していきます。
国会って? ~国会の役割と構成~
委員会の説明に入る前にまずは国会とはどういう機関なのでしょうか?
憲法41条では、
「国会は、国権の最高機関であって、国の唯一の立法機関である」
と定義されています。
その通り、原則として、国会が国の全ての法律を制定します。
国会は衆議院と参議院の二つに分かれる、両院制を採用しています。
各議員の任期や被選挙権、また内閣不信任案を提出できるかなどの点において両者に違いがあり、それぞれの特色を持っています。
両院制の長所としては、議案審議を慎重に行うことができ、法案などの修正が可能な点があります。
(実際に2025年3月には高額療養費制度をめぐって、衆院で可決された予算案が参院で修正されました。
👉 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250331/k10014765491000.html )
また、選挙制度を工夫することで多様な民意を反映することができることも特長の一つです。
また、議院の内部組織として、
・法制局
・憲法審査会
・両院協議会
などがあり、その中の一つとして委員会というものがあります。
『委員会』の役割
それでは、国の法律を制定する国会において委員会の役割はどのようなものなのでしょうか?
一言でいうとその仕事は「個別の議案審査」です。
日本は委員会中心主義を採用しており、審議は本会議(ニュースなどでよく映される大きな議場です)ではなく委員会で行われます。


衆参の各議員は必ず1つ以上の「常任委員会」に属することになっており、衆参でそれぞれ17の委員会が設置されています。
また、常任委員会の他に「特別委員会」も存在し、こちらは必要に応じて設置されています。
委員会制度はなぜ生まれた?
法案審議などを行う本会議があるのに、なぜ「委員会」で審議の大部分が行われているのでしょうか?
その理由は、「審議されるべき議案が複雑かつ膨大」だからです。
国の制度や私たちの生活を支えるもととなる法案の制定には、技術的・専門的な知識が必要であり、またその数は膨大なものとなります。
本会議のみでは審議が不十分なため、それぞれの分野に専門性を持っている議員や省庁の関係者からなる委員会が審議の中心部分を担っているのです。
以下のように常任委員会は設置されており、それぞれで担当する議案について細かな審議が行われています。

あとがき
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
このシリーズでは、定期的に「政治に関するワード」を、わかりやすく解説していきます!